【矯正ブログ】あごの⾻の形ができあがる前に 治療しましょう。

2024年01月10日

あごの⾻の形ができあがる前に治療しましょう。

⾻格が完成した成⼈の不正咬合は、⼟台のあごの⾻が狭くても広げることはできないので、⻭のみ
を移動する矯正⻭科治療で対処することが多くなります。この場合は抜⻭をしてスペースを作り、上下すべての⻭にブレースと呼ばれる矯正装置を⽤いてカムフラージュするような治療をするしかありません。期間は⼀般的に2、3年かかります。

ただ、⼝腔外科であごの⾻を切る外科的な⼿術を⾏い、上あごの⻭列を拡⼤することもまれなケー
スとしてあります。

つまり、あごの⾻の形ができあがってからの矯正⻭科治療は、時間と費⽤の負担が増⼤します。それに対して、⼦どもの場合は上あごを拡⼤するスケルトンタイプの固定式拡⼤装置をつけるだけで、上あごの⾻を簡単に広げることができ、メリットも⼤きいのです。

⼦どもの頃についた⾆の変なクセは直りません。

⼝呼吸の原因のひとつである扁桃線の腫れは、個⼈差はありますが、12歳前後をピークとして⼩さくなります。それにつれて、⼝呼吸は改善されます。

しかし、簡単には改善できない問題があります。

⼝呼吸の習慣で、⾆やくちびるのまわりの筋⾁が覚えた悪いクセは、そのまま残ってしまいます。⼝もとがだらしなく、⾆⾜らずの話し⽅や、⾷べ物が⼝からこぼれやすいといった変な⾷べ⽅もよくなりません。あごの⾻の形も狭いままです。この環境では、矯正治療で⻭並びを整えても、不正咬合が再発しやすいのです。

 

 

「口呼吸はわざわいのもと 小児矯正歯科治療の現場から」保田好秀著より抜粋

 

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岩坂歯科医院

院長 岩坂憲助

〒 043-0034北海道檜山郡江差町字中歌町86−1

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