【矯正ブログ】なぜ子どものうちに悪循環を断ち切ることが大切?

2024年06月10日

Q. なぜ子どものうちに悪循環を 断ち切ることが大切なのですか?

A. 大人になってからでは、悪くなった骨格や舌のクセを容易に改善することはできません。

 

子どものうちなら、狭いあごを広げることができます。
子どものあごの骨格は成長途上なので、この時期に上あごを広げて歯並びを整える治療をすることが理想的です。
子どもと大人の上あごは、構造が違います。
上あごの天井の骨は、左右の骨が中央の「正中日蓋総合」というつなぎ目でくっついていますが、子どもの頃は、このつなぎ目が完全な骨ではなく、ゼリーのようなやわらかい状態です。
成長ととに、合部は新しい骨を作りながら、堅く複雑に接合していきます(下図参照)。
この段階で上の歯にスケルトンタイプの固定式拡大装置を装着すると、上あごの骨を左右にひきはなす力が働き、縫合部が刺激されて、新しい骨が作られます。
新しい骨が広がったつなぎ目を埋め、上あごをさらに大きく成長させていきます。
同時に歯列が広がり、歯が並ぶ場所が増えるので、矯正歯科治療においても有利になります。
上あごの天井が広がれば、天井裏の鼻腔(空気の通り道)も広がります。
したがって、鼻で楽に息ができるようになり、口呼吸を改善する環境が整うのです。

 

「口呼吸はわざわいのもと 小児矯正歯科治療の現場から」保田好秀著より抜粋

岩坂歯科医院
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