【ブログ】歯周病の治療 Q&A(1)

2025年08月08日

歯周病の症状とは、歯ぐきの腫れや出血、口臭、歯のぐらつきなど、段階によってさまざまな変化が現れる病気です。
初期段階では気づきにくいものの、放置すると歯を失う原因にもなりかねません。
そんな歯周病について、よくある疑問にお答えする「歯周病Q&A」をご紹介します。

Q. 何回も歯磨き指導を受けているのですが、ある程度磨けている(スコアが20%くらいだと言われました)のにもっと丁寧に磨くように、といわれています。
自分でもこれくらいが限界だと思いますし、自分で磨くよりも治療をしていただいた方が早く治るのではないでしょうか?

A. 歯周病の治療で最も大事なのは、歯科医院での処置(歯石の除去や手術)ではなく、日々歯に付着してしまうプラーク(歯垢)を、日常のブラッシングで、自分でしっかり除去することなのです。
実は、「ブラッシング」というプラークを除去する行為は、歯周病治療の中心なのです。
歯科医院で毎日プラークを除去してもらうのは無理ですので、患者さん自身が、正しいブラッシング方法を習得し、日常的に治療の一環としてプラークを除去する必要があります。
一般的にはプラークコントロールレコードというスコアが20%未満になることを目指し、それが達成できてから歯石除去等の治療を行いますが、歯周病の程度、リスク、ブラッシングの状況等に応じて、目安の値(目標)は異なります。スコアがなかなか落ちない方は、多くの場合、歯間ブラシやフロスを毎日取り入れることで、またスコアが下がってくることが期待できます。
食事療法で糖尿病の悪化を防ぐのと同様に、患者さん自身によるブラッシングで歯周病の悪化を防ぎ、治癒に導きます。それが十分できてからでないと、残念ながら歯科医院での処置はあまり効果が出ないということになります。

Q. 歯ぐきの検査をするときや歯石を取るときにチクチクと痛いのですが、どうしてでしょうか。

A. 歯ぐきの検査では、歯と歯肉の隙間に器具を挿入し溝の深さを測ることで、歯周病の状態を調べます。
その際に、器具の先端が炎症を起こして敏感になっている歯肉に触れると違和感や痛みを感じてしまうことがあります。
また歯肉に接している歯石を取り除く時にも、器具の先端が炎症を起こしている歯肉に触れるので違和感や痛みを感じることがあるのです。
痛みが強いようであれば、麻酔(スプレー式麻酔、注射式麻酔など)を用いる方法もありますので、遠慮なく歯科医師に相談して下さい。

Q. 歯石はどれくらいおきに歯科医院にとりに行ったらいいのでしょうか

A. 通常は1年に3回~4回が良いと言われています。
実は、適切な歯磨きができていれば本来は歯石は付かないのですが、歯磨きの指導を受けても時間がたてば、その記憶が曖昧になり、歯磨きが疎かになりやすいのも事実です。また、歯石の付きやすさにも個人差があります。
かかりつけの歯科医師(歯科医院)を決めて、歯石のつきやすさを継続して診てもらえば、どのくらいの期間で定期健診を受ければよいか教えてもらえます。

Q. 歯石を取るときにレーザーを使うと痛くないと聞いたのですが、本当でしょうか?

A. 歯石の中には歯の周囲のポケット深くまで入り込んでいるものがあります。
その場合は普通、麻酔して歯石を取る必要がありますが、レーザーを用いると麻酔が少量ですむ、あるいは必要ない場合があります。
またレーザー以外にも歯石を取る器具はいくつもあります。
いずれの器具を用いても痛くなく歯石を取ることは可能でしょう。

Q. 検査の時にエックス線写真を10枚以上撮影したのですがそんなに枚数が必要なのでしょうか?

A. エックス線写真検査は、口内法と呼ばれる小さい部分を撮影する方法とパノラマエックス線写真と呼ばれる大きく1枚で撮影する方法とがあります。
前者は、1本1本の歯や歯周組織(骨)の状態を詳細に知ることができる方法で、上下左右と前歯と奥歯をそれぞれ撮影しますので、10~14枚撮影することになります。
後者は、顎関節を含めた上下の顎の骨の状態まで把握できます。
被爆量についてはどちらの方法も問題はありません。

 

 

引用:日本歯周病学会 歯周病Q&A


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