【ブログ】歯周病の外科手術って怖い?治療の流れと痛み・経過について

2025年11月10日

こんにちは、岩坂歯科医院です。

今回は、患者さまからよくいただく質問のひとつ、
「歯周病の外科手術って怖いです。どんなことをするの?」
という不安にお答えします。

歯周病が進行すると、歯ぐきの中に深い “歯周ポケット” ができてしまい、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けてしまうことがあります。
通常のクリーニングやスケーリング(歯石取り)だけでは改善が難しい場合、「歯周外科手術」と呼ばれる治療を行うことがあります。


歯周外科手術の目的とは?

歯周病の外科治療と聞くと、「歯ぐきを切る」といったイメージで怖く感じる方も多いですが、実際には目的に応じていくつかの種類があります。

たとえば以下のような治療があります:

  • 歯周ポケット除去手術
    炎症の原因となる深いポケットをなくし、歯ぐきを健康な状態に戻します。
  • 再生療法
    溶けてしまった歯槽骨を再生させるために、特殊な薬剤や人工膜を使います。
  • 歯肉・粘膜の形態修正
    ブラッシングがしやすいように歯ぐきの形を整えることで、再発を防ぎやすくします。
  • 歯肉切除術
    歯ぐきが厚く増殖している場合、その一部を取り除き、見た目や清掃性を改善します。

いずれの手術も「見た目の改善」だけでなく、再発を防ぐための環境を整えることが大きな目的です。


治療時間と麻酔について

手術時間は治療対象となる歯の本数や症状の範囲によって異なりますが、一般的には 1〜2時間程度 で終わるケースがほとんどです。

全身麻酔のように眠って行うわけではなく、局所麻酔(部分麻酔)を使用します。
麻酔がしっかり効いているため、手術中の痛みはほとんど感じません。
「想像していたよりずっと楽だった」とおっしゃる患者さまも多くいらっしゃいます。


手術後の経過と注意点

手術が終わると、歯ぐきを縫合(ほうごう)し、必要に応じて歯ぐきの上に “包帯” のような保護材をつけることがあります。
入院は不要で、当日中にご帰宅いただけます。

1週間ほどで抜糸を行い、その後は経過観察を行いながら、1〜数ヶ月かけて歯ぐきが安定していくのを確認します。

手術後は一時的に軽い腫れや違和感、しみる感覚が出る場合もありますが、時間とともに落ち着き、清潔な環境が保てるようになることで、歯ぐきの健康を長く維持できるようになります。


手術は怖いものではありません

「外科手術」と聞くと構えてしまうかもしれませんが、歯周病治療における手術は  “小手術” の範囲 にあたります。
出血も少なく、術後の痛みもコントロールできます。

不安を感じたら、遠慮なく担当医に質問してください。
手術の内容・目的・術後のケアを理解することで、きっと安心して治療に臨むことができます。


岩坂歯科医院からのメッセージ

歯周病は、痛みが少ないまま進行してしまう「静かな病気」です。
放置してしまうと、歯を支える骨が減り、最終的に歯を失う原因にもなります。

早期に正しい治療を受け、必要に応じて外科的な処置を行うことで、歯を長く健康に保つことが可能です。

気になる症状がある方は、ぜひ一度ご相談ください。
岩坂歯科医院では、丁寧な説明と安心できる治療を心がけています。

 

 

 

引用:日本歯周病学会 歯周病Q&A


口の中の健康は人が産まれてから死ぬまで一生大切にしなければならないものです。
そのため、当院では患者さま自身の健康増進・維持の為に最良の環境を提供したいと考えております。
一般歯科から専門歯科治療まで、患者さま一人一人と充分なコミュニケーションをとりながら良質な医療を提供できるよう考えております。
歯の悩みがある方、その他ささいなことでもお気軽にご相談ください。

岩坂歯科医院は一般歯科(虫歯治療)、小児歯科、歯科口腔外科を診療しており、特に歯周病治療、歯内療法、審美歯科にも力を入れ最新の専門歯科治療をご提供いたします。
十分なカウンセリングを行い、患者さま一人一人の症状の原因を
考えながら、安心・丁寧な治療を心がけています。
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