【ブログ】被せ物を入れて10年…なぜ歯周病に?

2026年03月10日

「10年前に金属(あるいはポーセレン)の被せ物を入れた歯が、最近少し動く感じがする」
「歯科医院で “被せ物と歯が合わなくなって歯周病になっている” と言われた」

このようなご相談は、実はとても珍しくありません。「金属は減らないはずなのに、なぜ歯周病になるの?」と疑問に思われる方も多いでしょう。今回は、被せ物を入れた歯で歯周病が起こる理由と、長く健康に保つためのポイントについて、岩坂歯科医院がわかりやすく解説します。


金属やセラミックは劣化しないのに、なぜ問題が起きる?

確かに、金属やポーセレン(セラミック)そのものは、天然の歯のようにすり減ったり虫歯になったりすることはほとんどありません。しかし、重要なのは「被せ物そのもの」ではなく、「被せ物と自分の歯の境目」です。


人工の被せ物と天然歯の“わずかな変化”

被せ物を装着した直後は、歯と人工物は精密に適合しています。しかし、年月が経つにつれて次のような変化が起こることがあります。

・天然歯だけがわずかにすり減る
人工の被せ物はほとんど摩耗しませんが、自分の歯(天然歯)は日々の咬み合わせで少しずつすり減っていきます。その結果、「被せ物と歯の境界にごく小さな段差ができる」「見た目では分からなくても、汚れが溜まりやすくなる」という状態が生じます。


プラークが溜まると、歯周病が始まる

段差ができた部分は、「歯ブラシの毛先が届きにくい」「フロスや歯間ブラシでも清掃が不十分になりやすい」という特徴があります。その結果、歯と被せ物の境目にプラーク(歯垢)が蓄積し、歯ぐきに炎症が起こり、徐々に歯周病が進行していきます。


「噛み合わせの変化」も歯周病の原因に

もう一つ考えられる原因が、噛み合わせの変化です。長年使用していると、「周囲の歯のすり減り」「歯並びのわずかな変化」「歯ぎしり・食いしばりの影響」などによって、被せ物が強く当たりすぎる状態になることがあります。このような状態では、「歯に過剰な力がかかる」「歯周組織がダメージを受ける」。結果として、歯周病が悪化し、「歯が動く感じ」「浮いた感じ」を自覚することがあります。


被せ物が入っている歯ほど注意が必要

人工の被せ物や詰め物が入っている歯は、「虫歯になりにくい」「丈夫そうに見える」というイメージがありますが、実際には歯周病のリスクが高くなりやすい歯でもあります。特に、「被せ物を入れてから年数が経っている」「最近歯ぐきが腫れやすい」「歯が動く感じがする」といった症状がある場合は、早めの受診が大切です。


歯周病を防ぐために大切なこと

毎日の丁寧なセルフケア
・歯と被せ物の境目を意識したブラッシング
・歯間ブラシやフロスの併用

歯科医院での定期メインテナンス
・被せ物の適合状態のチェック
・噛み合わせの確認
・プロによるクリーニング

これらを継続することで、被せ物を長持ちさせ、歯周病の進行を防ぐことができます。


まとめ:被せ物が原因ではなく「管理」が重要

金属やポーセレンの被せ物そのものが悪いわけではありません。問題の多くは、「年月による歯の変化」「プラークの蓄積」「噛み合わせの変化」といった複合的な要因によって起こります。被せ物を入れた歯ほど、日々のケアと定期的なメインテナンスが重要です。

岩坂歯科医院では、被せ物の状態や歯周病の進行度を丁寧に確認し、患者さん一人ひとりに合ったケアと治療をご提案しています。「被せ物を入れてから年数が経っている」「最近違和感がある」そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

 

 

引用:日本歯周病学会 歯周病Q&A


口の中の健康は人が産まれてから死ぬまで一生大切にしなければならないものです。そのため、当院では患者さま自身の健康増進・維持の為に最良の環境を提供したいと考えております。一般歯科から専門歯科治療まで、患者さま一人一人と充分なコミュニケーションをとりながら良質な医療を提供できるよう考えております。歯の悩みがある方、その他ささいなことでもお気軽にご相談ください。

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