【ブログ】歯周病は何歳くらいから気をつければよい?

2026年08月10日

歯周病というと、「年齢を重ねてから気をつける病気」というイメージを持っている方も多いかもしれません。しかし実際には、歯周病はある日突然始まるものではなく、気づかないうちに少しずつ進行していく病気です。

歯ぐきの腫れや出血、歯のぐらつきなどの症状が出てから気づくこともありますが、その頃にはすでに長い時間をかけて歯ぐきや歯を支える骨に影響が出ている場合もあります。

では、歯周病は何歳くらいから気をつければよいのでしょうか。

歯周病の主な原因はプラークです

歯周病の主な原因は、歯に付着するプラークです。プラークとは、細菌のかたまりのことで、以前は「歯垢」とも呼ばれていました。歯の表面や歯と歯ぐきの境目に付着し、毎日の歯みがきでしっかり取り除けていないと、少しずつ細菌が増えていきます。

このプラークの中にいる細菌が歯ぐきに炎症を起こすことで、歯ぐきが腫れたり、出血しやすくなったりします。さらに進行すると、歯を支えている骨にまで影響が及び、歯がぐらつく原因になることもあります。

つまり歯周病予防では、「痛みが出てから治療する」のではなく、「毎日プラークをためないこと」がとても大切です。

30代以降は歯周病が増えやすくなります

厚生労働省の歯科疾患実態調査などでも、歯周病に関係する歯周ポケットを持つ人の割合は、年齢とともに増える傾向があることが示されています。

特に30代以降になると、歯ぐきの状態に変化が出てくる方も増えてきます。ただし、30代になって急に歯周病が始まるというよりも、それ以前からのプラークの蓄積や歯みがき習慣の影響が、時間をかけて現れてくると考えるとわかりやすいでしょう。

歯周病は、10年以上かけてゆっくり進むことも珍しくありません。そのため、症状が出てからではなく、10代後半から20代のうちに正しいケアを身につけておくことが大切です。

10代後半から20代でも油断はできません

「まだ若いから歯周病は関係ない」と思ってしまう方もいますが、若い時期からプラークが残りやすい状態が続くと、歯ぐきの炎症が起こりやすくなります。

特に、永久歯が生えそろった頃からは、大人の歯を長く守っていくためのケアが必要になります。歯ブラシで歯の表面をみがくだけでなく、歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目など、プラークが残りやすい部分を意識して清掃することが大切です。

また、歯並びやかみ合わせ、生活習慣、喫煙、体調の変化などによっても、歯ぐきの状態は影響を受けることがあります。若い方でも、歯ぐきから血が出る、口臭が気になる、歯ぐきが腫れやすいといった症状がある場合は、早めに歯科医院で確認しておくと安心です。

歯周病予防は「毎日のケア」と「定期的な確認」が大切です

歯周病を防ぐためには、毎日のブラッシングによるプラークコントロールが基本です。ただし、歯ブラシだけでは落としにくい汚れもあります。歯と歯の間には、デンタルフロスや歯間ブラシが必要になる場合もあります。

また、自分ではしっかりみがいているつもりでも、磨き残しが出やすい場所は人によって異なります。歯科医院でお口の状態を確認し、自分に合ったみがき方や清掃道具を知ることも、歯周病予防には大切です。

歯石がついてしまうと、歯ブラシでは取り除くことができません。定期的なクリーニングで歯石や汚れを取り除き、歯ぐきの状態を確認することで、歯周病の早期発見や進行予防につながります。

まとめ

歯周病は、年齢を重ねてから急に始まる病気ではなく、若い頃からのプラークの蓄積やケア習慣が関係しています。30代以降に歯周病が増えやすい傾向はありますが、予防のためには10代後半から20代のうちに、正しいプラークコントロールを身につけておくことが大切です。

永久歯が生えそろった頃から、毎日の歯みがき習慣をしっかり定着させ、歯ぐきの変化を見逃さないようにしましょう。

岩坂歯科医院では、患者さまのお口の状態を丁寧に確認し、歯周病の予防やメインテナンスについてもわかりやすくご説明しています。歯ぐきの出血や腫れ、口臭、歯周病への不安がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。

 

 

 

引用:日本歯周病学会 歯周病Q&A


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